1.25 初任者研修 最後の研究授業(牛島先生 2年2組)
入力日
2024年1月31日
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1月25日(木)の1時間目に、牛島 風香先生の初任者研修の研究授業を行いました。年間5回の研究授業を行うことになっていますが、今回が最後の研究授業でした。
2年2組の子どもたちもいつも通り、とてもよく頑張っていました。
今回は、道徳科の授業で、主題名は「きまりを守る」でした。「かくしたボール」という教材を使っての授業でした。
子どもたちは、ボールや一輪車など、みんなで使うものにはどんなルールがあるのかを考えていました。
「子どもが考えたルールは実際に守れていますか?」という問いに、「守れていないときもある」と気付く子どもたちもいました。
子どもたちは、牛島先生が読む「かくしたボール」のお話を聞き、とても使い心地のよいボールで、一人で練習しているときの「ぼく」(主人公)の気持ちを考えました。
たくさんの子どもたちが「ぼく」(主人公)の気持ちを考えて、発表してくれました。「ぼく」は「いいボールでたくさん練習して、早く上手になって、上級生ともいっしょに遊べるようになりたい。」という気持ちでいることや「このボールをずっと使っていたい!」と思っていることをみんなで確認しました。
そして、休み時間が終わったときに、「そのボールをどうするか?」と牛島先生は尋ね、「きちんと元の場所に返す」のか、「また、自分が使えるように、元の場所に返さないで、別の場所にかくす」のかを子どもたちは考え、自分の気持ちを「心のものさし」に示していました。そして、ネームカードを使って、自分の考えを前の黒板に表明していました。
「返す」という人がほとんどでしたが、中には「返さない」を選んでいる子どももいました。「建て前ではなく、自分の本音を表明できる」ということはすばらしいことだと思います。どちらの立場の子どもたちもしっかりと選んだ理由を述べることができており、その理由に互いに「なるほど・・」と納得している姿が見られました。そして、友だちの考えを聞いて、気持ちが変わった人はネームカードを貼り替えてもよいという先生の指示に黒板の前で悩んでいる(葛藤している)子どももいました。【大切なところです】
この「ぼく」(主人公)は、結局、植え込みの中にかくしてしまうのですが、昼休みにそれを先に見つけた6年生の言葉に、「はっ」とします。子どもたちは、そのときの「ぼく」の気持ちを考え、「どうして「はっ」としたと思うのか?」をワークシートに書いていました。
牛島先生は笑顔で子どもたちに寄り添いながら、子どもたちの考えをしっかりと受け止めていました。
その後、子どもたちはペアや三人組で、互いの考えを紹介し合っていました。初任研指導担当の熊本先生も注意深く子どもの様子を見守っています。
2年2組の子どもたちは、ペアやグループで紹介し合うときも、しっかりと互いに向き合って、気持ちを向けて聞くことができています。また、ペア活動が終わったときに、さりげなく、「ありがとうございました。」と言って終わる姿がすばらしいと思いました。
全体の場でも、自分の考えをしっかりと発言してくれる子どもたちがたくさんいました。
牛島先生も、子ども一人一人の言葉をしっかりと受け止め、共感しながら聞いていました。発表している子どもたちも牛島先生もとても温かい感じがしました。
「みんなのボールなんだ・・」「自分だけのボールじゃないから」と言ったように、子どもたちがきまりを守ることも意味をしっかりと考えている様子がうかがえました。
最後に子どもたちは、これからどうしていきたいかということを考えてワークシートに書き、発表してくれました。
今日の学びをもう一度、自分自身に返して「考える」時間です。
子どもたちは「きまりを守る」ことの大切さや「きまりを守る」ことの意味などをしっかりと考えることができているようでした。
授業の終わりに、牛島先生自身の子どもの頃の体験から、自分がきまりを守れなかったときに、「ず~っと、もやもやしていた」という気持ちを話していたことで、子どもたちもうなずいている姿がみられました。きっと、子どもの中にも共感があったのでしょうね。
この日は、佐賀市教育委員会の権藤先生を始め、本校も多くの教員が参観しました。
この1年間で 牛島 風香 先生は大きく成長しました。初任者の授業とは思えないほどの素晴らしい授業で、何より、2年2組の子どもたちが生き生きと学んでいる姿や自分たちで授業を創ろうとしている姿が心を打ちます。
牛島先生は、常に指導担当の熊本先生にもこまめに相談をし、準備を怠ることなく、本当に入念に進められています。きっとこれからももっともっと成長されることと思っています。
2年2組の子どもたちと牛島先生、すてきな授業をありがとうございました。