特別支援教育の校内研修
入力日
2022年7月1日
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金立小学校では、6月29日(水)に特別支援教育についての校内研修を行いました。
講師は、佐賀市教育委員会学校教育課特別支援教育係の伊東 一義 指導主事 です。伊東先生は学校心理士の資格もお持ちです。長年、佐賀県教育センターの指導主事としても特別支援教育についての研究を深め、全県的に特別支援教育の充実に向けた指導・支援を行われていた素晴らしい先生です。
ご存じの通り、「特別支援教育」とは、「障害のある子どもたちの自立や社会参加に向けた主体的な取組を支援するという視点に立ち、子どもたち一人一人の教育的ニーズを把握し、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善又は克服するため、適切な指導及び必要な支援を行う教育」のことです。
「障害」というとちょっと重い感じがします。しかしながら、誰でも多かれ少なかれ、「困り感」をもって生活しているのが現実です。例えば、私は小学生の頃からずっと視力が悪い(0.1以下)のですが、これも一つの「障害」です。ただ、「眼鏡」という道具のおかげで何不自由なく生活を送ることができています。大切なことは、「困り感」に気付き、その困り感を和らげることができる環境を整えることで、安心して生活が送れるようになるといったことでしょうか。
本校でも、みのり学級に在籍して、自らの持てる力を高めながら、日々一生懸命に頑張っている子どもたちがいます。
しかしながら、一方で、特別支援学級に在籍することはかないませんが、通常学級の中でも、実際には、いろいろな「困り感」をもって学校生活を送っている子どもたちもいると思っています。
この日の研修では、特別支援教育の理念に基づき、わたしたち教員が子どもたちのいろいろな困り感に気付き、特別支援教育的な配慮をより深く学ぶことで、子どもたち一人一人のよりよい行動を引き出せるようになることを目的として行いました。
研修会は、本校特別支援教育コーディネーターの牟田口先生の進行で進みます。
研修では、お話を聞くだけでなく、実際に子どもたちのことを思い浮かべながら、先生たち同士もディスカッションをします。
研修では、理論的なことばかりではなく、どのような支援が必要なのか、どのように支援していくとよいのだろうかといったようなことについての具体的な方法や子どもたちとのコミュニケーションの取り方の工夫など多くのことを学ぶことができました。
伊東先生のお話しの最後に、
「豊かな人生」のために必要なこととして、NPO法人「えじそんくらぶ」代表の高山恵子さんの言葉を紹介されました。
1 自己の特性を理解し、助けを求めることができること
2 不完全な自分を好きになれること
3 カリスマティック・アダルトとの出会い
最後に、質疑応答にも応じていただき、大変有意義な研修となりました。7月からの子どもたちとの関わりに生かしていけるようにしたいと思います。
最後に内川教頭が謝辞を述べて、研修会を終わりました。
伊東先生、ありがとうございました。