全校授業研究会(3年・算数)その1
入力日
2022年7月21日
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(紹介が遅くなりましたが)
7月13日(水)の5時間目に、今年度初めての全校(全体)授業研究会を行いましたので、その様子を紹介します。
本校の教員が一つの授業を全員で参観し、指導方法や授業構想などについて議論し、指導力向上につなげるための取組です。
この日は、三浦志保先生による3年1組(少人数)の算数の授業を見せてもらいました。単元「わり算を考えよう」の8時間中6時間目の授業で、あまりのあるわり算の答えとして、問題の場面を考え、あまりをどのように処理すればよいのかを考える学習でした。
【問題】
ケーキが23こあります。1箱に4このケーキを入れていきます。
全部のケーキを入れるには、箱は何箱あればよいでしょう。
これまでは、23÷4=5 あまり3 という答えでよかったのですが、この問題の答えは果たしてどうなるのでしょうか。
三浦先生は、これまで解いてきた【問題】との違いを子どもたちに提示して、この時間のめあてを子どもたちから導き出します。
みんなで考えて、【めあて】を「あまりに注目して、箱の数を考え、そのわけを説明しよう」としました。
子どもたちは、【問題】の文の大切な部分に線を引き、どのようにして解決すればよいかの見通しを立てます。
図を使って解きたいという子、計算して解くという子、おはじきを使いたいという子や九九を使うと言った子もいました。まずは、それぞれの方法で自力解決に向かわせます。
三浦先生は子どもたちのノートを見て回ります。この日は、学級を半分に分けての少人数授業であり、後の半分の子どもたちはあらかじめ、少人数・TT担当の末次先生による授業が行われています。
このように、1学級の人数が多い学級では、単元などによって、2学級に分かれて、担任の先生と少人数・TT担当の先生とが教室と学習室とで授業を行うこととしています。子どもたちの授業の中での出番も増え、指導する教師も子どもたちの学習状況などを把握しやすいので、教育効果は高いと考えています。
参観する先生方も子どもたちのノートの記述を見て回っています。子どもたちはちょっと緊張!かもですね。
次に、子どもたちは自分の考えをお互いに伝え合って、確かめていました。
この日の指導助言者として来校していただいた神埼市立西郷小学校の 遠藤 浩幸 校長先生も子どもたちの考えに耳を傾けてくれています。
子どもたちは、いろいろな方法で自分が考えたことを発表していますね。
「全部のケーキを入れるには」というところが、ポイントですが、「1箱に4このケーキを入れていきます。」というところにこだわって、あまりは4個にはならないから、「箱は5箱であまり3個」と考える子どももいました。
23÷4=5 あまり3 のあまった3個のケーキのためにもう1箱必要になるので、この場合は答えは5+1で6箱となることを確認しました。
最後に、適用問題でもう一度、確認し、答えとそうなる理由をお互いに伝え合って確認しています。
参観している先生方も子どもたちの説明を注意深く聞いていますね。
最後に、【まとめ】として、「あまりがあるときは、計算した答えに1をたすこともある」ということを確認し、振り返りを行って、終わりました。子どもたちの振り返りには、「友達がおはじきを使って説明してくれたのでよく分かった」などの気付きもありました。
3年生の子どもたちは、とてもよく考え、自分の考えを進んで紹介していました。友達同士でも、学級みんなの前でも一生懸命に説明をしていました。何より、少人数での授業のため、子どもたちの発表の機会も多く、子どもたちが考えている際も、三浦先生が細やかに子どもたちに声をかける姿が見られました。
参観する先生方も子どもたちの様子や三浦先生の指導をしっかりと観察していました。
三浦先生と、授業を見せてくれた3年1組の子どもたち、お疲れ様でした。ありがとうございました。
授業が終わった後の黒板には今日の学びが詰まっていますね。授業が終わった後に、ノートを見せてくれた子どもたちもいました。よい学びができましたね。