先輩 “を” 語る(回)
入力日
2023年3月17日
内容
「あなたが教える仕事をしていくのなら、教わる立場にも立ち続けるべきだよ。」
前任校に勤務している時、長年習い続けている書道をもう辞めたいともらした私に、こう言って下さったのは同じ国語科の先生であるS先輩。
書いて書いても上手く行かない。師匠からは怒られてばかり。仕事で忙しい中に少しは頑張っているのにとか、お手本どおりに書いているのにとか口をつくのは言い訳ばかりで、いっそのこと辞めてしまえば楽になると安易に考えていた私。そんな私の弱音に対して向けられたS先輩の厳しくも温かいこの言葉は、うまくいかないことから簡単に逃げてはダメだよ、そういう意味の励ましだったと、そう思えてなりません。
目の前の何かから逃げたくなった時、思い通りにならないことに腹を立てたりうまくいかないことに心が折れそうになったりした時、信頼ある人からの一言は心に響き、気持ちを強くしてくれます。言い訳ばかりの自分を戒め、前向きに頑張る原動力になったS先輩の言葉。今思い出しても感謝の一言に尽きます。
新しい学年が近づいてくると、新しい環境に対して焦りや不安を感じることも多くなります。無理だとか嫌だとか言って逃げたくなることもあって当然です。でも、そこでどれだけ踏ん張れるか、それがその人の強さや豊かさになっていく、私はそう思うのです。
今年度もあとわずか。少しでも成長した自分を認め、もっと成長できるはずの自分を奮い立たせ、来るべき4月に向けて準備を進めていきましょう!
がんばれ、西高生!
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