学校長あいさつ

                              令和5年4月吉日

          学校長あいさつ

                         上 峰 町 立   上 峰 中 学 校

                         第27代 校長 藤 原 孝 昭

 

1 はじめに

 

  上峰中学校のホームページをご覧くださりありがとうございます。

  本年度の人事異動で上峰中学校校長に着任いたしました藤原孝昭(ふじはら 

  たかあき)と申します。

  本校は,昭和22年に上峰村立上峰中学校として創設開校いたしました。佐賀県

  東部の中央部三養基郡の西端に位置し,東,南はみやき町,西は神埼郡吉野ヶ里

  町に隣接している人口1万人弱の上峰町にあります。

  令和5年度,101名の新たな新入生を迎え,全校生徒293名でスタートを切

  りました。

  令和5年5月8日から新型コロナウイルス感染症の位置づけが現在の「2類」から

  季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行します。しかし,新型コロナウイルス

  感染症が完全に無くなったわけではありません。今後も感染症対策と教育課程の

  工夫に努め,子どもたちの学びを止めない教育活動に励んでいきます。

  また,子どもたち一人一人の能力を伸ばす教育を実現するために,全職員と一つ

  一つの学校課題を共有し,ベクトルを同じくして,課題解決に取り組んでいく決

  意です。

 

2 本校の教育目標

 

  本校は,上峰町教育がめざす「人が輝き文化が薫る上峰~ふるさとを愛し,社会を支

  える自覚と気概あふれる人づくり~」に向け,また,保護者の期待と願いに鑑み,

  『心豊かにたくましく生きる生徒の育成~自ら考え,主体的に判断し行動する中学校

  生活を通して~』を学校目標としています。

  「心豊か」とは,誠実さや思いやりなど人としての情意,円滑な人間関係を築く力,

  礼節や社会規範をわきまえた社会人としての基本的資質と捉えています。

  「たくましく生きる」とは,基礎・基本をしっかりと身に付け実生活に活用できる力,

  困難に遭遇しても自ら解決しようとする力,高い志と学校への誇りをもって生活でき

  る社会適応能力と捉えています。

  「主体的に」とは,この状況で”自分は何をすべきか”について,意思や目的があるこ

  とと捉えています。

 

3 構想

 

 (1)実現する学校

  ・安全で安心な学校

  ・学び,育つ学校

  ・整然として美しい学校

  ・地域の光となる学校

 

 (2)めざす教師像

  ・使命感をもち,研鑽に努める教師

  ・生徒理解に努め,信頼される教師

  ・生徒を認め,励まし,伸ばす教師

  ・生徒の心に火を付ける教師

 

 (3)めざす子供像 

  ・心豊かな生徒

  ・たくましい生徒

  ・主体的に判断し行動する生徒

  ・高い志をもつ生徒

 

4 令和5年度の重点目標

 

 (1)個々の学力向上のための効果的な指導方法改善 

    ※「特別支援教育課程」,「端末の活用」

 (2)生徒の学びを止めない「安心・安全」を最優先した教育環境づくり 

    ※「感染対策・支援」,「不登校対策・支援」

 (3)道徳教育の充実による豊かな心と社会性の育成  

    ※「道徳科を要とした有機的な連携」

 (4)開発的な生徒指導の展開(「(出番・役割・承認)」を基にして) 

    ※「仕組む・育てる生徒会活動・学校行事」

 (5)全教職員による創意的で効率的な学校経営(「働き方」改革へ) 

    ※「持続可能」,「断捨離」「部活動改革」

 

5 具体的な実践項目

 

 (1)基礎学力向上に向けた個に応じた指導と評価の構築,学び合う活動を活性化さ

    せる「問い」の研究や「求め方,まとめ方」の提示を図り,効果的な指導方法

    改善(「主・対・深な学び」)を行う。

 (2)登校できない生徒への学習保障を図るとともに,いじめや差別・偏見のない温

    かな人権環境を醸成する。

 (3)年間行事等,実生活を有機的に道徳科の授業と絡め,22の内容項目に価値付

    けられた道徳的価値を自らの生き方に照らし,個々の道徳性を養っていく。

 (4)生徒会の自治力を生かした生徒指導(主導)の展開を図るために,「出番・役

    割・承認(価値付け)」を具現化する。

 (5)完全複数担任制の下で,ベテランと若手教師が協働・工夫し,温もりのある学

    年・学級経営を図る。

 

6 本校教育活動の特色

 

   生徒の意識や行動の実態に即した教育活動を展開し,成果が見られるとき(個々

   の生徒又は集団としての成長が見られるとき),本校の教育活動が特色として形

   作られると捉えています。また,それぞれの取組は発展途上であり,より高きを

   目指し,常にクオリティを高めることを生徒及び教職員が意識していきたいと考

   えています。現時点で特色といえるシステムや取組は次のとおりです。

 

 (1)生活の3本柱

 

   ① 時間(完全ノーチャイム制)

    生徒たちは8時までに校門を入り終えます。

    上峰町イメージソングの流れる朝の8時5分までには,席について朝読書の準

    備を始めます。

    8時20分までの朝読書では,担任及び副担任も教室で生徒と一緒に読書をし

    ます。物音一つしない静けさの中で1日の学校生活が始まります。

    また,その後の学校生活において,2分前行動が全校的に定着しています。

 

   ② あいさつ

    日常の生活の中で,すれ違うごとに気持ちのよいあいさつが行われる。

    そんな学校を目指しています。

    朝のボランティアあいさつ運動にも,多くの生徒が参加してくれています。

    今年度は,小学校にも出向いてあいさつ運動を広げていきたいと考えています。

 

   ③ 無言清掃

    無言清掃に取り組む学校は増えています。

    本校では,より質の高い無言清掃を目指すよう生徒会活動の一環として実施

    しています。

    「気づきの心,感謝の心,協力の心」を育むことが目標です。

 

 (2)完全複数担任制

    道徳・特活を含む学級に関わる全ての教育活動(朝読書~朝の会~道徳・特活

    ・総合・教育相談~給食準備・給食~清掃~帰りの会)を,複数の教師であた

    っています。副担任も道徳や特活の授業時数が教科授業時数に上乗せされるこ

    とになりますが,全ての先生方が生徒理解や生徒掌握,生徒との関係性構築に

    向けた有効性を理解し,長く教室に滞在することも厭いません。

 

 (3)無号令・無指示による集会・行事

    全校及び学年等の全ての集会において定着し,儀式的行事においても実施して

    います。

 

 (4)学年副主任制の導入

    組織マネジメントの1つとして,学年経営における学年主任との協働,学年職

    員の指導及び相談を担っています。

 

7 本校の存在価値 

 (1)生徒にとって,知・徳・体の調和のとれた成長を遂げ,社会人としての基礎を

    培う学舎

 (2)保護者にとって,子どもの成長及び進路実現を安心して任せられる学校

 (3)地域にとって,地域コミュニティの有効な場

 (4)教職員にとって,職責を全うし,自らのワークライフバランスを実現する職場


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