
3学期始業式
入力日
2023年1月10日
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令和5年1月10日(火)3学期の始業式を行いました。1~5年生と6~9年生までを2部に分けての実施でした。
式では、学園長から次のような話をしました。
2学期の終業式では、皆さんに善悪を判断し、行動する勇気と力を身に付けてほしいと考え、
「自ら気づき、考え、動き、『正しいことが勝つ』玄海みらい学園にしよう!」と呼びかけました。今日は、6年前の新聞記事から、あるエピソードを紹介します。
~高1が涙、道に散乱した紙拾い集め2017.1/6新聞記事より~
県警が感謝状 見ないふり辛い…ごみ袋買って一心不乱に紙10キロ拾う
埼玉県の鴻巣署は4日、県道に散乱していた古紙を一人で回収した行田市在住、県立鴻巣高校1年の湯本里咲さん(16)に感謝状を贈った。見て見ぬふりをして通り過ぎる自分を受け入れられず、後先のことを考えずに一心不乱に集めた行動は、周囲の心を揺り動かした。
自転車で通学している湯本さんは昨年12月21日夕方、埼玉県鴻巣市の県道を通りがかった際、新聞紙や折り込みチラシが半径約3メートルにかけて大量に散乱しているのを目の当たりにした。一度はそのまま通り過ぎたものの、「何もしていない自分に辛くなった」と戻って来た。
当初は古紙を自転車の前かごに積んで自宅に持ち帰ろうとしたが、収まり切れない。約500メートル離れたコンビニエンスストアへ行き、ごみ袋を買って戻り、再び拾い集めた。現場は交通量の激しい通り。湯本さんは青信号になるたびにひたすら拾い続けた。
午後5時20分ごろ、同署に「女子高生が落とした荷物を一人で拾っている。かわいそうだから助けてほしい」と連絡が入った。署員が駆け付けると、すでにごみ袋3袋分、計10キロの古紙が回収されていた。持ち帰り方法を考えていた矢先に署員が到着。安心した湯本さんの目からは涙が流れた。
高校ではバスケ部に所属している湯本さん。学校周辺のごみ拾いなど美化活動をしてから朝の練習に取り組んでおり、「学校でもやっているので当たり前と思って拾いました」と振り返った。
市村知孝署長から感謝状を贈られ、湯本さんは「周りの事をもっと見られる一年にしたいです」とほほ笑んだ。(以上、埼玉新聞より)
皆さんは、この記事を読んで、どんなことを感じましたか?私は、一度はそのまま通り過ぎようとした自分の弱さに気づき、葛藤する湯本さんの姿から、「強さとは、自分の弱さを知ることから生まれる」ことを学びました。
どんな人にも弱さはあります。それを自身が認め、乗り越えようとするときに、人は強くなっていくのではないでしょうか。湯本さんの姿こそ、「自ら気づき、考え、動く」姿をあらわしたものだと、私は思うのです。
また、生活の話では、1~5年生と6~9年生に向けて、次のような話がありました。
(1~5年生)
・早寝早起き朝ご飯
・あいさつ名人になろう
・2分前行動をこころがけよう
・スクールバスのルールを守ろう
・寒さに負けないようにしよう
(6~9年生)
・自分自身を振り返ろう(人への思いやりをもって)
・インターネットの使い方に気を付けよう
・様々な場面で、自分で考え、正しい選択ができるよう、心がけよう
次へのステップに向けて、実りのある3学期にしていきましょう。