9/24 外部人材を活用した科学教室(昆虫博士になろう!)
入力日
2024年9月26日
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佐賀県の事業に「外部人材を活用した科学教室」というものがあります。大学の先生や各種専門家の方を講師として招き、専門的な視点でありながら且つ分かりやすい授業を行っていただくことができます。
今年度は、3年生の「昆虫の体のつくり」という学習に関連した内容で応募し、佐賀大学より嬉(うれし)教授に来ていただいて「コオロギを中心として『昆虫博士になろう!』」というテーマで学習を進めました。
まず、嬉先生が研究室で飼育されているコオロギを一人一人に渡され、虫眼鏡を使って観察を行いました。最初は昆虫を怖がる子どももいましたが、虫眼鏡で観察をするうちに昆虫の世界に引き込まれ、角度を変えてみたり、友だちと気付いたことを伝えあったりしながら観察に没頭していきました。
その後、コオロギの目(複眼、単眼)や、コオロギのオスが鳴く仕組み(オスとメスの羽のつくりの違い)について教えていただきました。
授業終盤では「昆虫の変態」について学習するために、成長段階の違う4つのコオロギを見せていただきました。一番小さいコオロギは前日に生まれたばかりということで、私たちが自然界で見つけることが不可能な姿を見せてもらうことができ、非常に貴重な経験となりました。
今回の授業を通して、子どもたちは本物に触れることができ、昆虫に対する興味を深めることができたのではないかと思います。授業後に、嬉先生が「子ども自身が昆虫をはじめとした生き物を飼育し、興味をもって観察するなかで気付いたことが授業で学ぶことと一致したときに、生きた知識となるのではないか」とおっしゃっていました。
授業において本物に触れさせることが難しい場面もありますが、今後、実生活と学校での授業がつながるような工夫をしていきたいと思います。