校内研究、研修

              令和5年度 校内研究計画

                             

1 研究テーマ

  『小中連携による、確かな学力と共に学び合う児童・生徒の育成』

   ~ 「学びあい」と「振り返り」、「深い学び」を重視した指導の工夫 ~

 

2 研究テーマ設定の趣旨(背景、現状等)

 学習指導要領が平成29年3月に告示され、令和3年度より中学校でも全面実施となった。今回の学習指導要領では、「基礎的な知識及び技能」「これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力その他の育成」及び「主体的に学習に取り組む態度」をバランス良く育成することが望まれている。

本校は、昨年度より「小中連携による学力向上推進地域指定事業」に取り組み、福富小学校と連携して研究に取り組んできた。また、平成27年度からコミュニティ・スクールの実践・研究校として福富小学校と共に研究に取り組み、平成28年度からは小中一貫教育推進の研究指定を同じく白石町教育委員会から受け、「ふるさと福富を愛し、自ら学び、行動する児童・生徒の育成」を目指し、研究に取り組んできた経緯がある。現在、本校の生徒は、学校生活の様々な場面で真面目に取り組むことができ、授業や日々の宿題にも比較的きちんと取り組むことができている。

昨年度は、「西部型授業」を基本として「授業づくりのステップ1・2・3」を意識しながら、特に「学びあい」や「振り返り」に重点を置いて研究に取り組んできた。

「学びあい」では、年3回の研究授業をもとにして、「学びあい」の手法について全職員で共通理解することができた。現段階では、「学びあい」の型として、目的を明確にして話し合い活動を行い、話し合った内容を全体の場で表現する場面を設定するようにしている。生徒のアンケート結果では、「学びあい」は自分の考えを深めることに有効であると考える生徒が93%と肯定的にとらえている。

「振り返り」では、校内研究会の場で共通理解をはかり、各教科で一定のまとまりごとに実施した。現段階では「振り返り」は教科や内容に応じて「1時間の授業での振り返り」「単元での振り返り」を使い分けて実施し、校内で統一した3つの視点(①できたこと・わかったこと、②頑張ったこと、③頑張りたいこと)に基づき、記述するようにしている。テスト勉強への取組についての振り返りは、定期テスト終了後にタブレット端末を用いて行い、生徒アンケートの結果から80点以上取った生徒のテスト勉強時間で最も多かったのが4~6時間であったことから、定期テスト前に学級や集会などで紹介し、学習への意欲を高めることができた。

一方で、「学びあい」については、各教科で少しずつ実践できているが、教科の特性などもあり、共通実践が十分に進まなかった。また、「振り返り」については、「主体的に取り組む態度」を意識しつつ、生徒への書き方の支援や評価に生かす方法や振り返りの時間の設定などについて課題が残った。

そこで今年度の研究では、昨年度に引き続き「学びあい」と「振り返り」に重点を置いて生徒の基本的な「知識・技能」について習得させつつ、「思考力・判断力・表現力」を高めていきたい。加えて、「単元(題材)を通して身に付ける力を明確にした授業づくり」を意識して、生徒の「深い学び」が実現できるようにこのテーマを設定した。

 

3 期待される効果

・「単元(題材)を通して身に付ける力を明確にした授業づくり」を活用することで、生徒の深い学びを実現させ、生徒の資質・能力を高める授業実践を行うことができる。

・全教科で「西部型授業」や「学び合い」、「振り返り」の実践をすることで、すべての生徒の理解度を上げる授業実践を行うことができる。

・「福富小・中学校 学習のやくそく」を小・中学校が一体で取り組むことでより良い学習態度を身に付けることができる。

 

            


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