【校長室より】「下級生も自分の将来のことについて考えましょう!」
入力日
2024年1月16日
内容
下級生も自分の将来のことについて考えましょう!
受験期を迎え、3年生にとっては、まさに今が自分自身の進路を実現させるために全力を尽くす時期であり、進路実現のために精一杯頑張っていることと思います。
1・2年生も、3年生の姿を見ながら、自分自身の将来のことについてしっかりと考えてほしいと思います。なぜならば、今の3年生の姿は、2年生にとっては1年後、1年生にとっては2年後の自分自身の姿なのです。
中学校卒業後の進路は誰かが決めて与えてくれるものではありません。自分自身が、自分の将来の自分自身の生き方や就きたい仕事などを考えながら、そこに進むためには、中学校卒業後にどのような進路をとればいいのかを決めて、そこに合格できるために必要な力を中学校生活の中で身につけなければなりません。
生徒のみなさんが、高校など自分の進路先を選ぶのと同様に、高校もみなさんを選びます。つまり、全員が選ばれるとは限らないということをしっかりと理解した上で、自分の希望する進路を実現させるためにはどのようなことを意識して学校生活を送らなければならないのかを考え、それに向かって日々行動することが必要になります。
中には、「3年生になってから頑張ればいい」など思っている人がいるかもしれませんが、そんなことは決してありません。まずは事実を知らなければなりません。
①高校入試の試験問題には、3年生での学習内容だけでなく、中学校3年間で学んだ内 容がすべて出題されます。1年生や2年生で学習したことも入試では出題されます。
②高校入試では中学校が受験する生徒一人一人について調査書を作成して高校に提出 しなければなりませんが、県立高校の調査書では3年生の内容だけでなく、1・2年生の内容も記載するようになっています。
③学校行事や生徒会活動、部活動や表彰などで頑張ったことも3年生時のことだけでは なく、1・2年生時のことも調査書には記載されます。つまり、3年間の学校生活全てが自分の進路実現には大きく関わっています。中学校に入学してからこれまでの学校生活をどのように過ごしてきましたか?しっかりできたという人もいるでしょうし、逆にあまりできていないという人もいるかもしれません。できなかったと思っている人も、今からでは遅いということは全くありません。がっかりしないで、未来を見て前進してください。
カナダの精神科医エリック・バーンは、「過去と他人は変えられない。あなたが変えられるのは自分自身と未来だ」といいました。うまくいかなかった過去に執着し、他人の言動に怒りを感じても、それは自分にはどうすることもできません。でも、自分自身と未来をより良いものにすることは、自分でできます。2年生はあと1年、1年生は2年もあります。これまでの自分をどんなに悔やんでも何も変わりません。これからの自分のことを考え、改めるべきところは改めて行動することで自分自身の未来を変えることができます。
「どうせ、できない」「どうせやったって同じ」と最初から決めつけ、あきらめてしまっては何も実現できません。今はできなくても何も問題ではありません。将来の自分ができるようになるために、今やるべきことをやり続けることが大切なのです。
どんな人でも最初から成功したわけではありません。何度も失敗を繰り返しながら、それでもあきらめずにやり続けた結果として成功したのです。
最初にいいましたが、自分の将来は自分で考え、決断して行動することでしか実現させることはできません。大切なことは、いつ気づいて行動するかということです。行動するためにも、自分が将来どんな人生を歩みたいのか、中学校卒業後にどのような進路をとりたいのかなどを考えてください。閲覧数
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